退職給付債務は、退職一時金制度と確定給付型の企業年金のように将来の給付額を約束した制度において積立金が不足している場合に生じます。 確定拠出年金は毎月の拠出額は約束しますが給付額は約束しません。ですから確定拠出年金には退職給付債務の問題は生じないことになります。 退職給付債務は新会計基準で決算行うことが義務付けられている株式公開企業や金融機関にとっては会社の格付けにかかわる大変重要な問題ですが、中小企業にとっては今のところそれほど重要な問題と認識されていません。 しかし、退職金の問題を将来必ずやってくるリスクと考える中小企業、近い将来株式を公開したいと考えている中小企業などは、退職給付債務を計算して現在の退職準備金がどの程度不足しているか確認する必要があります。 中小企業退職金共済や確定拠出年金を導入し退職給付債務を減少することは、財務や会計によい影響を与えるだけでなく、金融機関や取引先の貴社に対する格付けを上げることにつながり資金調達や取引に有利に作用します。